番外編&短編
□本屋
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そにで映っていたのは、キッズコーナーのイスに座って幼女が映っている雑誌を片手に遊んでいる子供(女の子限定)を見ながらニヤついてる、男子高校生の姿だった。
「朔夜、あの高校生あなたの従兄弟でしょ?」
泪がさっきの仕返しとばかりに意地の悪い笑みを浮かべながら聞いてくる。
「ナニ言ッテルノ、泪?アンナ人、私ハ知ラナイヨ。」
「あらそう?満面の笑みでこっちに手を振ってるけど・・・」
「ウン、気ノセイダヨ。」
私は、かなり引きつった笑みで会話した。
無理に笑ったせいか、顔の筋肉が攣った・・・
そんな会話をしているうちにナンパに飽きたのか紅がこっちに来た。
女の子の視線が痛いんですけど・・・
「お〜藤村、欲しい本はあったのか?」
「ええ、もちろん。ほら!!」
紅の顔が固まった。
そのあと、ぎこちないが返事をしていた。