甘色涙<<アマイロナミダ>>

□第7話
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監視をし始め、幾日か経ち―――



ある日の夜更けに、諒雛は静かに三年長屋へ来ていた。

ある部屋で止まり、中の様子を伺った。

光が漏れ、中からは数人の話し声が聞こえてきた…


それを確認した諒雛は遠慮など一切なく戸を開けた。


  ガラッ!

「「Σ!!?」」

中に居たのはいつも自分と一緒に居た同級生たち。

驚いた表情を浮かべていたが、諒雛だと分かった途端、笑顔になった。


数「諒雛、どうしたの?」

諒雛が開けた戸を閉め、優しい笑顔で笑いかけてきた数馬を見て、何も言わずその場に座る。


作「お前ちゃんと飯食ってんのかよ?」

藤「隈が出来てる…」

孫「何もされてはいないかぃ?」

孫兵の言葉にコクリと頷き…諒雛はいつもの様な無表情で…



「明日、天女と接触する」



そう呟いた。


次「…は?いや、何で?」

「実際に、関わってみる」

作「何でだよ、任務は監視をするだけだろ!?」

神「諒雛が関わるなんて私は嫌だ!!」


抱き着いて今にも泣き出しそうな左門をそのままに、他の3人を見渡すと同じ様な表情をしていた…。



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