春色空色桜色

□第一話
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突然ですが、私は今、物凄く困っています。


「……‥届かないっ‥!」


黒板の上の方が消せません。


「んっ!」

 ぴょんっぴょんっ!

届かない…ッッ!

身長が小学生並に小さい私にとって、日直の仕事であるコレは、かなり厳しいのだ。


 ぴょんっぴょんっ!

「はぅぅ…」

届かないぃ…
早くしないといけないのに…


あぅあぅと困っていると…


団「あれー?凉羅ちゃん、どうしたの?」

虎「あ、上の方が消せないのか?」

「Σ!?か、とう君…さたけ、君…(あぅあぅ)」

「「(あぅあぅ狼狽える…可愛いー)」」

同じクラスの加藤君と佐武君。
2人とも身長が私よりも大きい為、私は見上げなくちゃいけない。

 ヒョイッ

金「貸して?俺がやったげる」

「へ、あぅ…」

虎「金吾良いとこ取り〜」

団「ズリーなお前!」

金「はぁ;;?」


同じクラスの皆本君が黒板の上の方を消して、あっという間に綺麗になった黒板。

「み、なもと、君っ」

金「?」

「(フニャ)あ、ありがとう…」

「「「(可愛いなぁぁ…ッッ!)」」」


加藤君が飴をくれた…
あ、やった苺飴!


凉羅にあげる為に飴を持ってるだなんて、凉羅は知らない。





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