ジャンプ系

□汚れた躯カラダ…護る志ココロ
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新撰組屯所、会議室にて…


「今回の件で言っておきたい事はあるか。」


緊張感の漂う中で厳かな声が響く。

その凜とした声や態度は、場数を踏んできた権力者のものだ。


「ちょっ…待って下さいっ!それじゃ……」


こちらの言い分を聞く気もないような話の切り出しに、先程まで黙って聞いていた新撰組局長近藤は、驚きの言葉と共に腰を上げかけた。


「否定は聞かない。若造がでしゃばるな。」


近藤の言葉を遮って、ぴしゃりと言い放つ。

部屋に、緊張とか違った重圧がかかり、近藤は押されるように腰を元の位置に戻す。

お付きで来た役人と近藤、一番隊隊長沖田の目が…幕府取締役佐藤に集まる。

そんな中、副局長土方だけが俯いていた。


「それでは、処分を言い渡す。新撰組は廃止。刀はこちらにて管理する。以上だ。」


それだけ言うと、役人と共に部屋を出て行こうとする。

それを俯いたままの土方が引き止める。


「お待ち下さい。…佐藤様。」


背を向けたまま、口を開く。


「どうした?十四郎…」


静かな問い掛けに、土方の肩がビクリと動く。


「佐藤様のお時間を頂けないでしょうか。」


 
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