純情エゴイスト

□メールは最後まで確認するべし
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野分は、時折ゔーとかあ゙ぁーとか唸りながら考えている弘樹を大人しく見ている。


(あれ?そういえばグダグダ考えていたが、別に素直に言うこを聞く必要はない、よな…?)


「お、おれはやらないぞ!く、口移しなんかやるくらいなら俺が食う!!」


なんとか言い切ると、野分は笑顔を崩さず口を開く。


「わかりました、ヒロさん!」


案外あっさりした返答に困惑する。


(いつもなら、捨てられた子犬攻撃か子供のように駄々をこねるのに…なんなんだ?)


ここで嫌な予感とも言うべきものが背筋をはい上がる。


「じゃ、仕方ないですね。お菓子をくれないなら・・・
イタズラしちゃうぞっですよ、ヒロさん…」


ニヤリと笑う野分の笑顔が黒い。


「は?ちょ、やめ…くすぐったいって!!」


服の上から脇腹を撫でられ、内股をまさぐられる。

最初はくすぐったいだけだったが、しだいにムズムズしてくる。

何度か口を開くが言葉にする前に野分によって塞がれる。

でも、いつもみたいに深いキスはしてくれない。

それがさらに体内のムズムズを大きくしていく。

そのムズムズをどうにかしてほしくて、しがみついて躯を開く。

野分の首と後頭に手をまわし、キスをする野分の唇を舐める。

脚は腰に絡め、腰を密着させ、お互いの自身を軽くすり合わせる。

恥ずかしくて言葉に出来ない分、行動で示せば野分は応えてくれる…普段なら。

実際、野分の手は服の上を滑り乳首と自身に触れて摩ってくる。

キスが終わった口も片方の乳首をとらえ、はむようにして刺激を与えてくる。

だが、それ以上触ってこない。

もどかしさに抜けた声しか出ない。

緩くだが自身に刺激を与えられている為、弘樹の自身は立ち上がっていた。

腰が密着しているため、野分もわかっているはずなのに。

それにたえらず声をあげる。


「の、あき…ッ」


やっと目を合わせた野分は、笑顔でいけしゃあしゃあと言いのけた。


「どうします、ヒロさん?お菓子をくれないと…イタズラやめませんよ?」


無邪気な笑顔で首をコテンと傾げる。


(全然可愛くなんかない!!このやろー調子こぎやがって…)


心の中で文句を並べるが、今の段階で部が悪いのは弘樹だ。


(くそバカ野分め…。後で覚えてろよっ)


眉間に皺を寄せた弘樹は、やっとひとこと告げる。


「菓子…とれ。」


それを聞いた野分は、パァアと周りに咲く花笑顔で返事をした。


「ヒロさん、どうぞ。」


野分が渡してきた袋を受け取り、中から一つ取り出す。

お菓子と野分を交互に見つめ、野分から目を反らして紅い顔で言う。


「目、潰れよ。」


静かに閉じた瞼に安堵の息を小さくつく。

お菓子の袋を開くと、出てきたのはチョコレート。

それを口に含むと、野分の顔を両手で挟み自分に近付けていく。

キスは何度もしてるのに、少し状況が変わるだけでこんなにもドキドキする。

最初は、軽く唇を吸うように合わせる。

角度を変えて、チョコレート味の舌を野分の唇のすき間から中に入れる。

迎え入れるように口を開く野分に深く口付けチョコレートを舌で転がし移動させる。

野分が舌で受けとったのを確認して唇を離そうとするが、舌を引く前に野分に絡め取られた。

まだチョコがついている弘樹の舌に吸い付き、チョコの名残など無くなるまで強く吸い取られ舌が痺れる。

野分が口をゆっくり離した後も舌は痺れ、新たなムズムズ感が出来てしまった。

弘樹は袋の中から新しいお菓子を取り出し口に含む。

今度のお菓子は飴だったようで、オレンジの爽やかな味が口に広がる。

野分の首に腕を絡めるとクスッと小さく笑う声が聞こえた。

そしてすぐに野分から口を塞ぐ。

弘樹の口の中にある飴を探り自分の口に移すが、弘樹が飴が追って舌を野分の中に侵入させる。

そんな飴の奪い合いをしながら、舌を絡め合い、貪り合う。

甘いキスに熱中しながら、野分の手が弘樹の服の上をそろそろと動く。

だが、先程とは違い服の上からではなく直接触ってくる。

右手はパンツの中に、左手は服をまくし上げ乳首をこねる。

手の平で陰茎の裏筋を摩られ、指で陰嚢を揉み解される。

いきなりの強い刺激に歓喜の液体が溢れ出る。

それを搾り出すように陰茎を扱アツカわれ、止めなく先走りは溢れる。

溢れ出る先走りを塗り付けるように扱シゴくため、陰部はクチュクチュクチャクチャと濡れた音を奏でる。

先走りを陰茎の裏筋を通って肛門に流れるように導く。

先走りが陰部を伝う度に弘樹の腰はピクピクと揺れる。

肛門が先走りでいっぱいになると、野分にそこに指を入れる。

先走りが滑りを良くしてくれてる為、多少キツイが二本一気に入れる事が出来た。

野分が肛門を慣らしている間、弘樹は頭がジン…と痺れるような野分のキスに酔わされていた。

途中なんどか息つぎに口を離すが、すぐにまた唇を合わせる。

野分としては、飴が溶けるまでキスをやめる気はない。



 
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