BLACK 銀魂
□BLACK 銀魂 1話
2ページ/3ページ
「だりーなぁ、おい」
男は、原付にまたがった。
「ちょっと銀さん、どこ行くんですか?」
「あぁー、うるっせーな。依頼だ、依頼」
「イヤ、絶対ウソでしょ。アンタさっきパチンコの広告みてたから」
「じゃあな、新八」
銀時は、右手を上げ原付を走らせた。
「ちょっと、銀さーん」
(ほんと、勝手なんだから…)
パチンコ屋に向かい原付を走らせる銀時。 途中、橋を渡るときに、ふと、川沿いに視線がいった。
どこか、寂しそうな表情で、座りながら川を眺めている人物が目に入るが気にせず通り過きた。
それから、日が暮れるそうな時間になった。
万事屋に帰るために銀時は、また原付で橋を渡る。
川沿いには朝と同じ光景があった。
川を覗き込む姿は、その場から一歩も動いていない様に思えた。