BLACK 銀魂
□BLACK 銀魂 7話
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昼下がり晴れた天気の中、銀時はパチンコ負け外を歩いていた。
「いいことねぇじゃねぇか」
今朝、銀時はお目覚めテレビのブラック星座占いで“今日の賭け事運は最高”と天秤座が出ていた。
ふて腐れながら歩いていると、茶色い一枚のノートが落ちていた。
無言で拾う、銀時。
表紙にも裏にも何も書いておらず、ノートの中を見てみると、ある一人の名前だけが書かれていた。
銀時は、ノートを閉じると真選組屯所に向かった。
数分後、銀時は屯所に着いた。
「あのー、万事屋ですけどぉ」
「あっ!旦那、どうしたんですか?」
隊服姿で山崎が出てきた。
「おー、ジミーじゃねーか。邪魔するぜ」
銀時は、屯所の中に入りキョロキョロと辺りを見渡す。
「こうきさんなら、中庭の方に倉庫がっ……って聞いてないしィィィ!!」
銀時は、山崎に返答することなく無言で中庭に向かった。
中庭に着いた、銀時は倉庫に目を向けるとドアが開いていて、人影見える。すぐにこうきだと確信する。
「よっ」
「銀さん!」
突然の銀時の登場に驚くこうき。
「ちょっと、用があってな」
倉庫の中に足を踏み入れる。今だ半分しか片付いていない。奥の方は、足の踏み場もない程、物が散乱していた。 物凄い量の倉庫の中。
「…………」
いつもの様に、真選組の悪態を一つでも言おうと思った銀時だが、一生懸命、片付けをしているこうきを思い何も言わなかった。
銀時の真意を感じとった、こうきは無表情で見てくる銀時に少し照れ臭そうに微笑んだ。
(ホント、可愛いなおい。吸い込まれそうだぜ)