BLACK 銀魂

□BLACK 銀魂 5話
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 こうきが真選組屯所にアルバイトに来るようになってから、幾日か時間が過ぎた。


 馴れないアルバイトに馴れない人間関係に疲れていたこうき。今では真選組に通うことも少し馴れた。


 そんなある日。


 十二月に入ったばかりの午後過ぎ。いつもは煩雑と人々が行き交う賑やかな江戸の街も珍しく静かでまばらに人がいる程度、そんな中、真選組一番隊隊長、沖田総悟は珍しく真面目に市内見回りを行っていた。


「何か妙だな。山崎、何か聞いてるかィ?」


 総悟の少し後ろを歩く山崎に問いかけると、山崎は首を振ってそれを否定する。


「さあ? 俺は何も聞いてませんけど、そう言えばいつもより活気がないですね」

「ちょいと調べて来いよ山崎ィ」

「ええ?! 俺一応別の仕事もあるんですけど」


 真選組観察として実は忙しく働いている山崎は顔を歪めて嫌がるが、総悟はその態度に、目つきを尖らせながら睨み付けた。


「俺だって急がしいんでィ。だからって見過ごせないだろうが。ほら、早く行けよ」

「全く、分かりましたよ。じゃ俺はちょっと行ってきますね」

「おう。俺ァそこの団子屋で一休みしてるから早くな」

「何ですか。その差別、つーか何処が忙しいの!?」

 尚も叫び声を上げる山崎を無視して、総悟は目の前にある団子屋に入っていった。
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