WIND

□No.11 血を求め…
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カチャ……… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「………ジン。起きろ…」 
 
 
 
 
 
 
 
ダリアが出ていった数分後、スティングは一人で寝ているジンの部屋に入った 
 
 
 
 
 
 
 
「…ん〜…も〜朝ぁ?…も〜ちょっと寝かせて〜?」 
 
 
 
枕に抱きつき、顔を埋めるジン 
 
その姿を見てスティングは呆れ、布団を取り上げた 
 
 
 
「何、女みてぇな言葉使ってんだ馬鹿野郎ι起きろっつってんだよ!ι」 
 
 
 
「うわぁぁんっ!寒ぃιスティングの意地悪!夜襲いなんてやめろよぉぉ(涙)」 
 
 
 
体を縮め、ジンは涙目でスティングを睨んだ 
 
 
 
「な!///アホか!!///男に色目使ってんじゃねぇよ!!ιマジで襲うぞ!?」 
 
 
 
 
 
………… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「………嘘、マジ?///」 
 
 
 
「本気にするなっ!!///気色悪ぃっ!!」 
 
 
 
「あ、なんだ冗談?まぁ、俺もさすがにBLは困るけど(笑)」 
 
 
 
あはは、と笑いながらジンはようやく体を起こした 
 
 
 
「(専門用語使うなよ…ι)…ったく、お前に冗談を言った俺が馬鹿だったよι」 
 
 
 
スティングは額に手を当て、冷や汗を止めた 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その時… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バァァンッ!! 
 
 
 
 
 
 
 
部屋の扉がありえないくらい大きな音を立てて開いた 
 
 
二人は驚いてそっちを向き、身を構える… 
 
 
 
するとそこに居たのは… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「オイコラァ…人の安眠を邪魔すんじゃねぇ…周りの部屋の事もちゃんと考えろ…次騒いだら俺がぶっ倒すからな………」 
 
 
 
 
 
 
 
いかつい顔をした隣の部屋の… 
 
 
 
 
 
 
 
「い、今の…誰?ι俺、あんな人知らないっ!ι」 
 
 
 
「ハァ…お前が騒ぐから、ラウルが起きちまったじゃねぇか…ι」 
 
 
 
そう…
正真正銘、ラウルだった 
 
 
 
「ラ、ラウル?!ぃ、ぃゃ違うだろ!ιだって…あれ極道系の人の顔つきだったぞ!?ι」 
 
思わず声が裏返るジン… 
 
 
 
「…あ〜…極道って言やぁ極道かもな。まぁ単に、ラウルは寝起きとか、寝てるところを起こされると、あぁなっちまうんだよ…ι」 
 
 
 
今まで何回あれで殴られた事か…と呟くスティング

それをバッチリ耳にしたジンは、身震いが止まらなかったとか… 
 
 
 
 
 
 
 
「ラウルには…今度から敬語にしよ…」 
 
 
 
 
 
 
 
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