駄文!
□うさぎのはなし
1ページ/2ページ
鈴仙はまた月を見ている
悲しそうな…自分を責めるような…
そんな瞳で…
私はそんな鈴仙を見たくない…
鈴仙に私だけを見てもらいたい
嬉しそうな…楽しそうな…
そんな瞳で…
「鈴仙!」
私は後ろから抱きしめた
「てゐ!?どうしたの?」
鈴仙は驚いた顔をしていた…
私に気がつかれないように…
顔を伏せている…
その赤い目を隠すために…
泣いていたのを隠すために
「ねぇ鈴仙…私今から悪戯するから…目をつぶってて?」
私はそう言うの
「悪戯するって…そんなこと言われて普通は目をつぶらないわよ?」
でも鈴仙は目をつぶった
私から目を隠すかのように
私は鈴仙の頭を掴んでそっと唇に…
「ちょっとてゐ何をして…!?///」
鈴仙の顔は紅くなっていた
その両の瞳の赤よりも紅く…
「しょぼくれ月兎に悪戯しただけウサ///」
そう言い残して私は走って逃げた
鈴仙に私の顔を見られないようにするために
終