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□ナンパ禁止令
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「あーねぇねぇ、これからデートしない?」


可愛い子を見ると
こう…ナンパ王の血が騒ぐんだよ〜


ま、結局スルーされるんだけど…

俺は諦めない!!


…というカンジで今日も4人目のナンパ。

「デートしない?」

「…は?」

お?当たりか??


やっとナンパ成功か??

















「何やってんの?」

「何って…ナン「知ってるけど…」…?」

意外な反応ー…


「なんで僕をナンパしてるのさ」


そう、今日の狙いは帝人くん♪

もちろん理由は…

「可愛いから」















「…ってー…」

はい、見事に帝人にやられました…

頭を押さえながら歩いていると、黙っていた帝人が口を開く


「…で、なんで僕をナンパしたの?」

さっきに比べたら少し優しい声。

「可愛「可愛いはナシ、ね」…;;」

そりゃ、同じこと言われてもねー…でも、他の理由っつったら…




「他の女の子ナンパすると帝人が嫉妬するから?」

空を見上げて言ってみる

わー…眩しい…


で、反応は…


「…」

何も反応しない帝人をちらっと見る

「////」

耳まで真っ赤…


こりゃ、図星だな

ま、事実だったけど…


だって、ナンパしようとすると「行くよ」って急に手引っ張ったり、ナンパ中に機嫌悪くなってたり…嫉妬以外に何がある?



「照れるな、照れるな」

ちょいと弄ってみると

「別に…//」

この期に及んでツンデレか?


俺、Sに目覚めたかも♪


「じゃあ、遠慮なく…ナンパ行ってきまーす」


―ガシッ


ほら…

「…今日は遊び行くんでしょ?早く行くよっ…//」


遊びっつーか、デートな…

それにしても



「俺がナンパするの嫌って素直に言えばいいのにぃ」


「だ、だからっ!」






誰もいない

路地裏で

そっと優しい

キスをした





「俺は帝人のモノ」


「…///」

帝人は、相変わらず何も言わずに照れるだけ


誰にも見られないように握った手

「……すき」


何、今更緊張してんだよ…

力入れすぎ…

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