*豪雨*



僕は
肢体を丸め
自身を守る。
小さくなって耐えた。




ねぇ
よく言うよね?

「殴られた方も痛いけど、殴った方も痛いんだ」って。


じゃぁなんで殴るの?



きっと
殴るあなた達より、殴られてる僕のほうが痛いと思うの。






ねぇ
知ってる?

上履きを履いた足で踏まれるのは痛いんだよ?






でもね、
一番痛いのは


丸まって耐えてる僕に降り注ぐ言葉の雨。








身体の痣はいつか消える。

でも、あなた達の言葉は…
僕の心を削って、消す。















僕は
心を閉ざし
自身を守る。
震えながら耐えた。




あまりの茶番に
笑いが込み上げた。


髪の毛を掴んで無理やり立たせて笑うあなた達。


ドラマやマンガの見すぎじゃない??
頭皮が悲鳴をあげて、心は笑みを溢した。




トイレに閉じ込めて水を上からかけるとか…
笑い声が遠ざかって、トイレには僕の笑い声だけが響く。

白い息と震える身体を無視して、お腹を抱えて笑った。



『なんて面白いんだろう』
















「大丈夫か?」
「やった事は、いずれ自分に返ってくる。」
「天罰がそのうち下る。」
「だから が ま ん しろ」


難しい顔で先生は僕に言ったよね?

「他の人に言うな。」
「先生だって色々大変なんだ。」

知ったこっちゃ無いよ。



でも思ったの。

僕らを教え導く先生がコレならば

教わるあなた達がアレでも仕方ない。






僕は大嫌いな先生を睨んで


「なんだその目はっ!?」

って、ドラマの台詞のような言葉をもらった。




















ねぇ
此処はドコ??


なんのドラマの中??

どんなマンガの世界??




そんな在り来たりな世界で

僕は僕を見失う。













*

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