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□花粉症ネタ
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大学生パロ。ある研究室で。




3月。暖かくなったり寒くなったり。
気温の変化が激しいこの時期、そんな気温すら関係ない症状がやってくる。


「くしょんっ…くしょん」


研究室でくしゃみをする絳攸を楸瑛は不思議そうに見た。


「絳攸、君もしかしなくとも花粉症?」


「…多分。去年からの付き合いだ」


「君でも倒せない敵は一人だけじゃなかったってことだね」


「どういう意味だ」


そう言いながら養い親の黎深の顔を思い出す。
あれは勝てない、というか勝ちたくない。そんなことを思うだけで恐ろしい。


「それにしても花粉症かー。私には縁がないかもしれないな」


「花粉もお前のような常春頭の所には寄りつかないという意味か?」


「ひどい言い草だな。というか藍家はそういう花粉症の人はいないからね」


「そんなことを言っている奴に限ってなるんだ。花粉症をなめるな、手ごわいし、しつこいし、今となってはもう諦めるしか手立てはないくらいだ」


この言葉を聞いて誰かを連想するが、あえて言わない。


「じゃあマスクでもすればいいじゃないか。聞いた話だけどマスク1つで違うってさ」


「マスクをすると眼鏡がくもる」


レポートやパソコンなどの細かい作業をしているときは絳攸はほとんど眼鏡だった。
最近は研究室に篭りっぱなしなため眼鏡の絳攸しか見かけない。


「いい別に。今に始まったことではないし後少しで治る」


とは言ったもののあまりに辛そうなためその後近くのドラックストアで花粉症の飲み薬と目薬、そして柔らかめの素材のテッシュを絳攸に買っていった。
絳攸はなぜか微妙な顔をしていたが、薬も目薬も使ってくれているみたいだ。
多分嫌がってはないはずだが、絳攸のそういうところは別に嫌いではなかった。

後々聞いた話、「お前のそう言う所に女たちはひっかかるんだな、と思って。お前のその気遣いが感に触っただけだ」、と言うわけだ。
取りあえず照れ隠しと解釈、というか絶対そうだと思った。

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