story
□人の気持ちも知らないで
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俺は今、一人で待ち合わせ場所の時計の下にいた。
(…あと二十分か…)
ケータイの時計を確認し軽く紫煙を吐き出した。青く晴れ渡った空に紫煙はゆっくりと登り消えていった。
俺は今、一種の賭けに出ようとしていた。それは俺にとってとても大事なことだった。
でも、普段通りの日常を過ごしていたのならこんなことはしなくて済んだんだ。
(そもそもはアイツが全部悪ィんだよ!)
今この場には居ないアイツを思い出し、俺はタバコを噛み締めた。
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