story

□痛雨
1ページ/1ページ


──雨が、痛い。

降りしきる雨の、禍々しい冷たさ。

──雨が、痛い。

今尚燻る、愛しき香り。



痛雨



──雨が、痛い。

雨音に引きずりだされる
忘れてしまいたい、昔の記憶。

暖かい小春日和の夢は
泡沫として闇夜に消えた。

──雨が、痛い。

断ち切られた繋がりは
ゆうるく手首に巻き付くのみ。

手を振れば落ちるだろう錆びた鎖は
心の臓まで突き刺さり
決して落ちることはない。

──雨が、痛い。

冷たい針は容赦なく降り注ぎ、
この身を氷に包んでいく。

懐かしい、愛おしい体温は此処にはなく、
唯在るのは雨音にすら掻き消されない
深く暗い、拒絶の声。

──雨が、痛い。

忘れ得ぬ想いが蘇り、
微睡みの中さえ冒しゆく。

儚い場所に見る人に
突き刺さる鎖がきしきしと哭く。

──雨が、痛い。

時折強まる雨足に、
自嘲を免れぬ幻を見る。

見えぬ先の橋の上
其処に彼の人がいるような…。

──雨が、痛い。

何時かのようになりたいなど、
夢物語と知っているのに…。

──雨が、痛い。

……心が、痛い。胸が、痛い。

──雨が、痛い。

……忘れられない、想いが痛い……。

[END]


な・ん・な・ん・だ\(^P^)/思いつくままに言葉を並べた結果がコレだよ。どうすんじゃい。

因みにこれを某Mタウンのクリエイターに投下したら、「なんかこれ、高銀やら8受やら混ざってないかw?」と友人よりミニメを貰いました。んな馬鹿な\(^p^)/


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ