story
□痛雨
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──雨が、痛い。
降りしきる雨の、禍々しい冷たさ。
──雨が、痛い。
今尚燻る、愛しき香り。
痛雨
──雨が、痛い。
雨音に引きずりだされる
忘れてしまいたい、昔の記憶。
暖かい小春日和の夢は
泡沫として闇夜に消えた。
──雨が、痛い。
断ち切られた繋がりは
ゆうるく手首に巻き付くのみ。
手を振れば落ちるだろう錆びた鎖は
心の臓まで突き刺さり
決して落ちることはない。
──雨が、痛い。
冷たい針は容赦なく降り注ぎ、
この身を氷に包んでいく。
懐かしい、愛おしい体温は此処にはなく、
唯在るのは雨音にすら掻き消されない
深く暗い、拒絶の声。
──雨が、痛い。
忘れ得ぬ想いが蘇り、
微睡みの中さえ冒しゆく。
儚い場所に見る人に
突き刺さる鎖がきしきしと哭く。
──雨が、痛い。
時折強まる雨足に、
自嘲を免れぬ幻を見る。
見えぬ先の橋の上
其処に彼の人がいるような…。
──雨が、痛い。
何時かのようになりたいなど、
夢物語と知っているのに…。
──雨が、痛い。
……心が、痛い。胸が、痛い。
──雨が、痛い。
……忘れられない、想いが痛い……。
[END]
な・ん・な・ん・だ\(^P^)/思いつくままに言葉を並べた結果がコレだよ。どうすんじゃい。
因みにこれを某Mタウンのクリエイターに投下したら、「なんかこれ、高銀やら8受やら混ざってないかw?」と友人よりミニメを貰いました。んな馬鹿な\(^p^)/