〜Venusの笑顔〜

□28,内藤ロンシャン
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桜が綺麗なこの季節。



今日私は2年生に進級しました!!







進級は嬉しいけど....







この前隼人くんに泣いているところを見られたのが....


















私は両親とはもうずっと会っていない





イタリアに来たのが6歳だから...それからずっとっていうと相当だよな....










それに加えて私の立場は重い....






姫だとか、女神だとか、








立場的にすごく重いと思う








前に女だからとかで差別されたことがあった。





それが本当に嫌で嫌で仕方がなかった。




泣きたい時もあった




けど泣いたら余計に比べられるんじゃないかって....


私は泣いちゃいけないんだ。




そう心に決めた。









そしてあの日。



つもりにつもったものが一気に出てしまった










隼人くんが言ってくれた言葉。




本当に嬉しかった。




「泣いていい」





たぶん、私が一番、一番欲しかった言葉。









抱きしめてくれた時本当に落ち着いた。




同時にすごく嬉しかった。











はじめて、一人じゃないって思った。







今まで生きてきた世界はあまりにも暗かったから。











そして今、あの時抱きしめてくれた時のことを思い出すと.....





(うぁ〜〜〜〜っ/////)






こんなにも恥ずかしものだとはっ!!!













「おい、なに変な顔してんだよ」


「うぉっ!!」






振り向くと隼人くんがいた。









(み、見られた....)







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