〜Venusの笑顔〜

□24,バレンタインデー
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今日はバレンタインデーという世の・・・少なくとも日本中の恋する女の子が待ち望んでいた特別な日。





まぁ、私にはあんまり関係のない行事だけど、義理チョコくらいなら作ってきた。






とりあえずファミリーのみんなに渡しておこうとね。




















と、教室に入ったはいいけど・・・















キャーキャーと女子の黄色い声とピンクのオーラがもわ〜ってしてる教室・・








女子の集まりは2つに分かれていて一つは山本君。



うん。モテるなー。



ご丁寧に全部ちゃんともらってるし。


えらいよ、ホント。









もう一つは・・隼人君だ・・・







隼人君は顔に青筋浮かべてウザそーな顔してる・・




あれって、全部本命・・・なんだよ・・ね・・




全部断ってるし・・








(・・・・・よかった・・・・・・)








って・・・・・









なんで私、よかったなんて思ってるわけ!?!?






隼人君が誰からチョコもらおうが私には関係なんか・・ない・・・・のに・・。








あ〜〜〜っ



と、もやもやした気分で席へ






「あっ、おはよ。ツナ」


「加奈おはよう」






ツナはボケーッとしてる・・





「あぁ、そうそう。はい、ツナ。チョコどーぞ」




鞄をごそごそとあさって小さなオレンジの箱を渡す。




「えっ・・・オレに!?うわぁ〜〜」


「何をチョコくらいで・・・」







ツナは喜んでくれたみたいだった。



(よかったよかった!)



「義理チョコだよ?そんなに喜ぶ?」


「義理でも貰ったことなかったから・・・ありがとう、加奈!」





そんなに喜んでくれるとは・・良かったわ〜





でもツナは・・・




「京子のが欲しいんじゃないの?」



ちょっとツナをからかってみたくなった。



「うぇぇぇぇ!!?ちょっ、加奈!!」






「ふふっ」







ツナは毎回面白い反応を返してくれるよ。



感謝だね〜〜。








それから学校ではモテモテ二人組はずぅ〜〜っと女子の大群に追いかけまわされていた。





ご愁傷様です。



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