〜Venusの笑顔U〜

□43,華麗な強さ
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『まったく。気づいてないとでも思ったわけ?』

「!!?」

「加奈?」









映像に映る加奈は読んでいた本をパタンと閉じてバックの中にしまうと。さっと立ちあがった。






『そこの黄色い鳥にカメラあんでしょ?よく見てなさいね。』


「な!?」




カメラに向かって指差す加奈。

さっと腕をおろす。




「加奈・・・敵に気づいていたのね・・。」

「あぁ・・。」

「みたいなのな・・」

「加奈って・・一体・・・」





『さーて。はじめようか。私、今ちょっとイラついてるから・・・。手加減出来ないや。』








加奈は妖しく微笑んだ。

目の奥は笑ってない。






「ウジュ。粋がっていられるのも今のうちですよ!さぁ。殺っちゃってください!!」




「やめろーッ!!!!!」












いくら、加奈でも・・



そんな凶悪犯に勝てるはずがない!!
















「ギィャぁーッ!!!」


「!!?」





映像からは地獄の底から出るような叫び声。









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