～Venusの笑顔Ⅱ～
□41,愛の力
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映像にはビアンキさん。
ポイズンクッキングを盾にして敵の女の子に突っ込んで行くビアンキさん。
料理はボンボンと爆発していく。
相手の女の子の武器、クラリネットからは不思議な音波が出てる。
『そこまでよ!ラストショートケーキ!!』
『キャアアア!!
なんて、言うと思って?』
『接近戦も得意なの!!』
『あぐっ』
「ビアンキさん!!」
女の子の武器のクラリネットが二つに分かれる。
それでビアンキさんを殴る。
「なんで、なんで私は・・」
助けられないの?
頭の中に仲間の戦う姿があるのに・・・。
どうして、私はその場にいないの?
分かっていても、もどかしくて、悲しくて・・・。
仲間が傷つく姿は見たくない・・・・。
出来ることなら・・・
今すぐにでも、その場に駆け付けたい。
『なにが愛よ!金に勝るものがあるわけないじゃない! さあ、とどめのひと吹きよ』
お金に勝るもの。
愛がくだらないとでも言いたいのか、女の子はそう言う。
くだらなくなんかない。
お金で買った仲間が本物だと言えるの?
金で買った友情。恋人。愛。
本物だといえるの?
私は、そう思わないよ・・・。
『やばいよー!!』
『おいっ』
『まて、山本・・・・。もう・・・触れたんだ』
『!?』
触れた・・・?
焦る二人に隼人くんが言う。
「触れるって・・・まさか!」
『ひぎゃアアア!!!』
相手のクラリネットが見る見るうちに紫色の毒々しいものに変化する。
『千紫毒万紅!!』
千紫毒万紅・・・
結婚式のときにビアンキさんが完成させたふれた物をポイズンクッキングにするあの技。
「すごい・・・!」
ビアンキさんは寝ているリボーンのもとに駆け付けて行った。
「リボーンの睡眠を守るために・・・?」
ビアンキさん・・・らしいな。
『愛の勝利ね』
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