〜Venusの笑顔U〜

□39,一人
2ページ/3ページ

「お!いたいた!」

「俺も連れてってください!」





振りむくとここにはいないはずの人。


(な、なんで・・・?)






「今度はメガネヤローの息の根止めますんで!!」

「獄寺くん!!」

「隼人くん!!」





ふらふらしてる隼人くんはツナに強がりを言う。


それが胸がキューッと締め付けられる感じ・・。





「俺も行くぜツナ!今回の黒曜中のことはチビに全部聞いたぜ」



え・・・



「学校対抗のマフィアごっこだって?」

「や、山本くん!!?」


まったくの嘘でだまされた山本くんがそこにいた。


(ツナがショック受けてる・・・)





「私も行くわ!隼人が心配だもの」

「ほげーっ!!!!」

「隼人くん!!!」



突然のビアンキさんの登場でぶっ倒れる隼人くん。


(逆効果です、ビアンキさん・・・)




「ツナ。私も行くよ!」

「加奈!!」


「・・・・・加奈。お前はだめだぞ。」





はっ?



リボーンが私に向けて言った。









「ど、どうしてよ・・・」

「お前、自分の立場を考えやがれ。ツナだけじゃねー。狙われてんのはお前も一緒だぞ。」



「「「「!!」」」」


その場にいた皆が驚いた。













「それが何?同じ立場のツナは行くのに自分だけ残るとか意味わかんないよ!!」



「これは9代目からの言伝でもあるんだぞ」


「!!?ど、して・・・・」



リボーンは私の肩に乗って耳打ちした。






「お前は力が完全に開花するのを待て。」


「!!?」




ちから・・・・。




まさか、あの頭痛と何か関係が・・・?




「わ、かった・・・。でも、私はいざとなったらその約束破るかもしれない。仲間をほっとくなんて、私はしたくないし、できない」





リボーンは意味ありげに口角をほんのわずかに上げた。


ホントに分かりにくいけどね。

























「よし、敵地に乗り込む面子はそろったな。」

「うそーーー!ちょっと待ってよ!勝手にそろっちゃてるー!」













敵のアジトはさびれた旧国道の一角。


そこに人質もいるはず。



私たちのよく知る、人質・・・。





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ