〜Venusの笑顔U〜

□49,Arrivederci
1ページ/2ページ



「お・・・・終わったんだ・・・。これで家に帰れるんだ!!」



「しかし、お前見事に骸戦役に立たなかったな」


「ほっとけよ!!」


「大丈夫だよ、ツナ。私も何もできなかったしさ!!」


「・・・・(加奈、フォローになってないから!!)」















雲雀さんが骸を倒した。


強かったなー。






「ひ・・・雲雀さん。大丈夫ですか・・・!?」




フラ・・・







「!大丈夫ですか!雲雀さん!」

「雲雀さん!!」






雲雀さんはフラッとしたと思ったらバタッとその場に倒れた。




こんな身体で戦ってたなんて末恐ろしいな・・。


というか、一度負けたのがよっぽど悔しかったんだ・・。












「!!早く皆を病院に連れて行かなきゃ!!」


「それなら心配ねーぞ。ボンゴレの優秀な医療チームがこっちに向かってる」


「よかったっスね」


「獄寺君、ムリしちゃダメだよ」


「そうだよ、隼人君。フラフラしてるじゃない」


「してねーよ!!」


「・・・嘘つけ」

「ああっ!!?」










隼人君、顔色良くないけどこんだけひねくれたこと言えれば平気かな。



私は少し安心したように息を吐いた時だった。













「その医療チームは不要ですよ。





  なぜなら生存者はいなくなるからです。」



















倒したはずの骸がこっちに銃口を向けていた。







「てめー!!」


「ご、獄寺くん!!」


「ダメだよ隼人君!!」







隼人君が私たちをかばうように前に出た。







「クフフフ」











骸は銃口を自分の頭に向けた。





まさか、まさかまさか・・・・!!!










「やめて!!!!」



こんなところで・・・。



「加奈さん」

「え・・・」





骸は私の方を見て口元だけで笑った。

その瞬間、あたりが凍りついたみたいだった。













「Arrivederci」




その言葉の後、骸は引き金を引いた。






また会いましょう。という言葉を残した。













「や・・・やりやがった」

「・・・そんな・・・なんで・・・こんなこと」


「骸・・・・・」


「捕まるぐらいなら死んだ方がマシってヤツかもな」











こんなところを見て、ツナは大丈夫かな。






私は、ツナの方を見てみた。





「ツナ・・?」





ツナの顔は真っ青だった。





「加奈・・なんか・・」

「え・・?」











.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ