〜Venusの笑顔U〜
□44,早く、早く
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バーズの手下を倒した後、すぐに私は公園を駆け出した。
ある程度走った時に私は頭の中に映像をだしてみた。
見えたのは、隼人君、山本君、ビアンキさん、リボーン。そして・・・大きな鋼球のようなものを持った男・・・。
次の敵はきっとこの男。
でも、なんだろう・・・どこかで見たことがある・・。
敵はその鋼球を振り回しはじめた。
その時、隼人君が急に地面に膝をついた。
きっと・・・トライデント・モスキートの影響だ・・・。
『おっと!お前の相手は俺がするぜ!』
山本君が前に出た。
私は走りながらさらに集中する。
『千蛇烈覇!!』
相手の鋼球が山本君に向かって飛んでくる。
その鉄球をよけた山本君。
しかし、
『がっ!!!!』
『山本!』
『山本君!!』
鋼球が山本君に鈍い音をたててぶつかった。
避けていたはずなのに・・・
鋼球は山本君を襲った・・・。
『これで分かったはずだ。貴様らに生き残る道はない。希望は捨てろ。』
『こいつ・・・!』
『おいおい、待てよ。まだ負けちゃいねーぜ』
「や、まもと、くん・・・・。」
山本君は持っていたバットを盾にしていたらしく、なんとか助かっていた。
(よかった・・・)
仲間が傷つく姿を見るのは・・つらい・・・。
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