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□ひとり
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船は現在、魚人島に向けて航海中。
そんなある日の真夜中のこと。
ふと、目が覚めたロビンは静かに女部屋を出た。
冷たい海風が肌を優しく撫でていく。
「………綺麗な三日月…」
空には、明るく光る月が。
ほぅ、と息を吐くとそれは白く、ロビンはもう一度部屋に戻ると静かに上着を羽織り、再び芝生の上を歩いた。
「………ぁ……くっ……はぁ…」
ふと耳を済ませると、小さく聞こえたのは小さな声。
ロビンはきょろきょろと周りを見渡し、足音を極力たてないよう気を付けながら階段を上がった。