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□WOMAN or MAN?
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――ある日の麦わら一味。

仲間との再会を喜び、宴が続いた。








「おめェら、すげェ面白い経験したんだなぁ!」

「ルフィには負けるわよ……特に私は空島に行くの二度目だったし」


ナミはルフィを指差す。


「ゾロが戻ってこれたことにゃ驚いたけどな」

「うるせェ!」


いつも通り、ゾロとサンジの取っ組み合いだ。


「てめェはオカマになったんだろ?」

「んがっ!!……あっあれは一時の気の迷いだよ!」


馬鹿にしたように言ったゾロにサンジは怒鳴る。


「…でも、サンジの女装なら綺麗なんじゃねェか?ゾロとちがって」


そりゃどういう意味だよ、とゾロはチョッパーを見た。


「おれサンジの女装見てェな!な?ルフィ?」

「お、おぅ!!見てェ!着替えてこいよ!」


にししし、ルフィはサンジを部屋に促す。


「ぇえぇ?!つか、おれが着れるワンピースなんて無ェ……」

「あら?ワンピース着るの?」

「あ」


誰もワンピースを着て、なんて言ってないのにね……とナミは含み笑いをする。


「ナ、ナミさ〜ん…そんな風に言わないで下さいよ」


「サンジに合うワンピースなら、女部屋にあるわ……」


ロビンがそういうと、甲板から女部屋に向かって手がにょきにょきと咲いていく。


「はい、いってらっしゃい」


にこりと笑うロビンにサンジは逆らうことも出来ずに、メイク道具を借り部屋に消えていった。








「どんなになるのかしらね」

「でもサンジってすね毛生えてるぞ」

「…ん〜まぁそれを覗けば以外と綺麗かもな」

「いや、あんまり期待しねェほうがいいんじゃねェの?」

「どうして?」

「どうせボン・クレーみたいになってるだろ」

「はっはっはっ!そうなってたらおもしれェな!…って、ルフィ?どうしたんだ?」


それまで、サンジの女装について口々に言っていた仲間たちは、黙っているルフィに注目した。


「…無理矢理女装させたのはいいけど……すげェ気持ち悪かったらどうしよう…って」



そしたら笑うまでだろ、とゾロが言うと全員は楽しそうに笑った。





――小10分後


「……あぁ…出来たぞ…」



サンジの声がすると、仲間たちは開き始めた扉に注目した。


  
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