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□心配ごと
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――レッドフォース号。


後甲板で船長と副船長は背中を合わせて座っている。




「はあぁ〜」


「何だ、お頭」


「はあぁ〜」






今朝から、シャンクスはため息ばかりをつく。

「どうかしたのか、シャンクス」



「んー…ルフィがさ、海賊になっただろ?」


「随分前にな」


「もう三億の賞金首だぜ?」




それがどうした?とベックマンは微笑む。



「…大丈夫かな、ルフィ」


「どういう意味だ?」



すると、シャンクスはがばっと体勢を変え、四つんばい(三つんばい?)になりベックマンの顔を覗き込む。



「ルフィはすげー可愛いだろ?」


「………そうだな」




ベックマンとしては、今のシャンクスの格好の方が可愛い、と言いたいところだ。



「もし、悪い輩に襲われて突っ込まれて挙げ句の果てに孕まされたりしたら……っ!」


おれは気が気じゃねェよ〜、とシャンクスは今にも泣きそうな顔で訴える。



おそらく、娘を持つ父親の心情とはこういう事をいうのだろう。
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