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□プレゼント
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―――夕食後
「あぁー!んまかったなァ!!やっぱサンジの飯はうめェ!」
「あったりめェだ、バカ」
にっ、とサンジは皿を棚に戻しながら嬉しそうに笑った。
「よかったな、誕生日に肉いっぱい食えて」
「あぁ!!!」
「ったく、かなり前からせがまれたしな………」
サンジの遠い目を見るとその気苦労も知れる。
ウソップは不憫そうにサンジを見た。
「さて、ウソップ…?…………言いたい事は、わかるよな?」
サンジの有無を言わせぬ言い方に恐怖さえ覚え、ウソップは冷や汗を流してその場を去った。
「あれ?ウソップどーしたんだ?」
「空気を読んだんだよ」
「へー空気って読めるのかー…………って、なんか近くねェか?!」
ルフィの隣に、サンジは顔を覗き込む様に座る。
「…もう皆部屋に戻ったぞ…………おれから、プレゼントをやるよ」
「さっき肉いっぱい貰ったし、おれも部屋に戻ろうかな〜」
何やらおかしな雰囲気になることを察知したルフィは席を立った。
だが、サンジに腰を引き戻され、サンジの足に跨るように座ってしまう。
「……それとは別に、オトナなプレゼントをやるよ」
などと後ろから耳元で厭らしく囁かれれば、ルフィはピクンと身体を震わす
「いらん!そんなの!!おれニガテだもん…」
「ほぅ、ルフィくんは何をされると思ってるのかねェ………?」
ルフィはカアッと顔を紅く染めた。
「…へ、変な事するじゃねェか!しかも今日はおれの誕生日だぞ!!」
「うん、だから………」
服越しにサンジはルフィの胸の尖りをつつく。
「優しくしてやるよ」