雪の守護者
□四戦目.緑の智将の郷愁
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イジメと言う低俗な行為が始まってから一週間が立ち今日は9月9日だった。
原作などとっくに入っているようだがもうそろそろ黒曜編ではなだろうかと考えながらいつもと変わらず無表情に並中へ向かっていた。
相変わらず汚い靴箱。意味のない罵倒を書いた紙くず。生臭いゴミ。潰れた虫。死に絶えた鴉。
毎日捨てているのに暇なものだと逆に感心したくなる。
「つまらない(くだらぬ)」
もっと変わり映えのあることは出来ないのかと思う。
考えつかないのなら宿題でもゲームでもしておけばいい。
嫌いなら関わるなと言いたいが自ら考えてもいないのだから気がつかないのだろう。
「きっとアイツだぜ」
「自分じゃやり返せないからって他校を使いやがって」
いつもの陰口に加えて今日はこのような言いがかりの暴言を吐かれていた。
毎日なるべく一瞬で襲ってくる奴らを倒していると言うのにどこをどう見て考えればそうなるのだ。
お前等の脳みそと目玉と耳は飾りなのかと聞きたい。
大体お前等はそろいも揃ってあのメス豚の保護者か!??
自分の問題は自分で片づけるものだろ。
そこまで考えて教室に行こうかと靴箱で考えたが元就は帰って黒曜ランドに行くことにした。
どうせ学校はすぐ終わる。
授業がないなら席につく意味もない。
黒曜編に入ったのなら雲―雲雀恭弥―は黒曜ランドで倒されるのだろう。
並中生Aが大声で話していたことが本当なら市原綾姫は実家に帰っているらしい。
この分なら元就の知っている物語にズレはないだろうがリング編からはイレギュラーが存在することから大きく変わるかも知れない。
元就に原作に深く関わるつもりは髪の毛一本程もないが怪我の治療くらいはしようと思った。
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