07/10の日記

22:31
最終回(だといいな)
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 前回の演習で多大な精神的ダメージを受けたが、奇跡的に生還した辰彰は今日もめげずに演習へと顔を出す
 しかし今日の彼はいつもとは違う。何故なら溢れているのである、希望が。いつもは死んだ魚のような目をしている彼の瞳にも、今日ばかりは希望が溢れ輝いている。

今日さえ凌げば

 この言葉が彼の唯一の助けであり、この言葉を心の支えとして彼は復活を遂げたのだ。
 本日7月9日はミクロ経済学演習の最終日なのである。


 いつも通り教室には文字の書かれたホワイトボードが放置されている。いつもならば愚痴の1つや2つ呟きながらクリーナーを手にとる所ではあるが、今日の彼には微塵もその欠片が見られなかった。文字を消している最中、場の空気が変わるのをたつは見逃さなかった。

奴が来る

 その直後104教室の扉が不愉快なうめき声をあげながら静かに開かれた。開かれた扉の奥にはいつも決まって奴の姿が存在する。たつは決して忘れない、自分をここまで苦しめた人物の名前を。
 そして奴は入ってくるなりこう言ったんだ

「教室を変えます」




ということで今回の内容は11ゼミ室の探索でした。

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