駅前タンポポ
□駅前タンポポ 夏休み特別編 前編
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「…ごちそうさまでした」
メニューはベーコンエッグ。
ゆっくりと朝食を食べ、皿を片付けてから、ベッドに俯せに倒れこんだ。
「…あ〜っ!のんびりできるって幸せだなあ!」
倒れこんだまま仰向けになり、ぐっと背伸びをする。
いつもは浩暉に「暇があるなら勉強しろ」と言われるのだが、その浩暉は今日は、ほなみとデート。
誰にも邪魔されずに休みを満喫できる。
「………ふう…どうしようかな…?」
のんびり過ごすことができるとは言ったものの、毎日部活に明け暮れていたので、実は暇で仕方がなかったのだ。
「……そうだっ!」
無駄に時間を過ごさない、いい方法が思い付き、早速支度を始めた。