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□と大人の本
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「で?で?千尋ちゃんと黒子くんはどこまで行ったの?」

「リコ先輩…っ、いきなりのしかからないで…」

「もうこの魅惑的な胸ももまれちゃったのかしら―?」

「ふぎゃあっ!」

わっ、わしづかみにされたっ!

「リコ先輩っ!やめ…やめて…っ!」

「顔真っ赤にしちゃって可愛いんだから〜。ホラホラ、はかないともっとすごいことするわよー」

「?!」

「おい、カントク…、それは犯罪だと思うぞっ!」

「だって気になるじゃない!可愛い可愛い天使の千尋ちゃんと黒子くんが…もう何か月たったと思ってんの!一通り終わらせててもおかしくないわよ!」

「いや、だからってさぁ……。その状況、正直見てらんないっつーか」

「……//(わたわた)」

「水戸部も見てられない、って言ってるし。とりあえず離れて…」

若い女子高生二人が組んで解れてしている様子(しかも片一方の痴漢くさい)を目の当たりにしたバスケ部に念はそろって顔をそむけながら自体の収拾を急いでいた。

「おっ、リコ、千尋ちゃんと何やってんだ?プロレスか?」

「木吉、頼むから話をややこしくしないでくれ!黙ってろ!」

日向がどれどれと覗いてきた木吉を止める。

「リコ先輩離れてくださいぃ…!」

「やーよ。ほら、はきなさーい」

「そんなっ、リコ先輩が期待しているようなことはありませんっ!」

だから、離れてっ…!

皆さんも見ないでくださいぃ!といつもより5倍くらい顔を赤らめた千尋。

「可愛いなー、千尋ちゃんは」

ほけほけ、と木吉がのたまうが、他のメンバーはビシリ…と岩のように固まった。

「「マジで…?」」

人それぞれだとは言うけれど。そして、他人様のカップルに口出す気もないけれど。

マジで何ヶ月だったっけ…!?と数え始めるくらいには、この二人の歩みは遅すぎる。

千尋はその様子を見て両手で顔を覆った。恥ずかしすぎる。

「ね!普通なら恋の季節夏も、いろいろ実りある季節秋もとっくに過ぎた今!ナウ!までに何もないはずがあり得ないのに!
そりゃー、確かにぃ?部活も忙しいし、ウィンターカップだって近いよ?それでもよ。進展がないのはありえないでしょ?
ちょっと誰か、黒子くんについてるものちゃんとあるか確かめてきて」

「リコ先輩!それはセクハラどころじゃありませんっ!//」

「じゃあ、千尋ちゃんはこのまま何もなくていいの?部活を優先してくれるっていうのは、こっちはありがちんだけど。カップルらしいこと…。ハグやキスはしてるみたいなのよね。でも…それ以上したいって思わないの?」

「……っ!//」

リコのドストレートな聞き方に、千尋はぼふん、と小爆発した。

「あの……、それって…、今、言わなきゃダメ、なこと…ですか?」

じぃぃ…。となぜか興味津々で見てくる木吉先輩とか。

……先輩方にとても恥ずかしい思いをさせてるんですけど…っ!

ああ、ほら今だって誰も目を合わせてくれないしっ!

「千尋ちゃんだって、黒子とイチャイチャラブラブ、エロいことしたいよな!」

キラッ!

空気読めない木吉の笑顔で場が固まった。

「バカ、鉄平!千尋ちゃんが恥ずかしながら言うことに意味があったのに!」

しかし、これまたリコの場違いな発言で、場が固まるどころか崩れる。

((どんな意味だよ…!))

まともなメンバーが総ツッコミするのであった。



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