krk

□と時代小説
2ページ/2ページ



「あ、あれ黒子じゃん?何やってんだろ…」

「ホントだ。…黒子が物陰にいるってよく気づいたな…」

「つぅか、黒子の持ってる物体何…?」

隠れている黒子の更に後ろに隠れた1年ベンチーズの3人。

「図書室にいるさー、1年の女子可愛くねぇー?」

「あ、オレ知ってる。名前、確か奥村だろ?」

「日本人の女の子ってカンジだよなぁー」

「お前、手軽に付き合えるギャル系がいいんじゃなかったか?」

「いやー、たまには清純派の女の子を泣かせてみたっ…イタッ!」

??

見た目から明らかにチャラい男子二人がけらけら笑っていると、片方の手に何かが刺さった。

「……シャー芯…?ってぇ」

「大丈夫か…?うぉっ!」

相方の肩に手を当てたもう一方のチャラ男にもシャー芯が刺さる。

「何かこわっ!!さ、さっさと行こうぜ!」

チャラ1が後ろを振り返るが人影がなく…。ぞわり、と悪寒が走った。

「お、おうっ!」

その悪寒はチャラ2にも伝染したようで…。
ダダダ…!とチャラ男たちが廊下を駆け抜けていく。


「なぁ……」

「ああ…」

河原と福田が目を合わせた。そして、降旗が…ごくり、と喉を鳴らす。

「黒子の持ってるものって、……吹き矢?」

「「だ、だよな…」」

つまり、目の前の前で起きた不可思議な現象…。

一瞬だが、ふぅ…と額をぬぐう黒子の手に竹筒のようなものを認めた3人である。

「じゃあ、今のって…黒子の仕業…?」

「隠密行動どんだけ得意なんだよっ!」

「とりあえず…さ」

身の危険回避するためにも…、黒子の彼女について学校内で喋んのやめよーぜ。
本人が目の前に居たりする部内で部活中ならともかく…。

「下手すりゃ背後から狙われる可能性あるぞ…っ!」

「必殺仕事人とか、仕事請負人とか…そういうレベルだぞあれ!」

「なんか変な汗かいたっ!!」

サスガ幻のシックスマンは違うぜ…?←と謎の言葉を吐いて、3人は体育館に急いだのだった。

「火神―っ!」

「あ゛?」

「ちょっと聞いてほしい話があるんだけどっ!」

誰かと共有したい!という欲から3人が見つけたのは火神だった。

「なンだよ」

「それがよっ、さっき……」

かくかくしかじか、こういうことがあって…。
というと…ギョッ!とした火神。

「イッツ ジャパニーズ ニンジャ…!?」

にんにん。手を組み結ぶ黒子が思い浮かんだ。

「だよな、だよな!?」

「俺、黒子が忍者の末裔でしたとか言っても驚かねぇわ…」

「誰が忍者なんですか?」

「うっ、うぉぉ!?く、黒子!」

いきなり湧くな!!

「湧いてません。ちゃんと居ました」

「お、俺たちの話、き、聞いてたり…」

びくびく、と顔をひきつらせてへっぴり腰になる4人…。に。

「まぁ…。夜道に気を付けてください」

「「「「く、黒子ぉぉお!?」」」」

「ウソです。そんなことしません。……千尋さんにちょっかいをかけなければ」

そんな恐ろしいこと誰も出来ませんっ!!

どうやら、バスケ部に度々くる天使様には…最強の忍者が付いているようです。


 
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ