マリオネットとワルツを
□作品番号Op.5
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さてさて本日は週に1回の初等部&中等部合同授業の日。In Saturday
『たりー、またがきんちょのお守りかよ。うぜーんだよあいつら』
『ねーねー知ってる?初等部の新入り。『星なし』でしかもあの棗のパートナーになったって女の子。結構問題児だってー』
『はあ?何だそりゃ』
『あぁ、あともう一人新入りが入ったって、そっちは男。で、そいつ神野にはむかったってウワサ。確かそれも棗のパートナーだったような』
『マジかよ?ひゅーっ、勇気ある』
「なーなー蛍は何系?」「技術系」
「委員長は?」「僕は潜在能力系」
「野乃子ちゃんたちは?」「あたしも技術系。蛍ちゃんと同じ」
「…じゃルカぴょんは?」「…『体質系』←ウサギン」
(何がなんやらウチにはさっぱり)
蜜柑は「能力別クラス」の仕組みについて悩んでいます。
(杏樹しっかりー)
それをよそに透は嬉しそうに猫をブラッシングするルカを見ていた。
「ウサギンおいでー^^」
順番待ちのウサギンに声をかけるとぴょんっ!と飛び跳ねて腕の中におさまった。
「ねこも気持ちよさそうだねー。ねえ、ルカぴょん、今ってフェロモン使ってんの?」
「…ううん…(みんなの前でメロメロになるわけにはいかないし)」
「ふーん、ま、そういうもんだよね…ほら…」
と、言ってウサギンを見せると気持ちよさそうにぐっすり寝ていた。
「オレはアリスが複数あるからクラスどこに行こうか迷っちゃうな」
「…そのアリスなら…オレと同じで『体質系』だね…」
すこやかな寝息を立てているウサギンを見て微笑んだルカぴょんに透は内心悶絶していた。
(…か、か、かわいーっっ)
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