マリオネットとワルツを

□作品番号Op.3
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(今日は忙しい日だなぁ…;)

テレポートの一瞬の浮遊感を味わい、到着したのは高い塀に四方を囲まれた膨大な土地…その学園。
正式名称…国立アリス研究機関学園本部。この学園を卒業してから…10年?は経っているのに…まったく変わらない外観に透は思いっきりため息をついた。

(少し侵入しやすくなっていればな〜なんて考えたわたしがバカだったってことかい)

寧ろ堅固になったような…
ふるふる…。いやな考えはさておき、どうやって侵入したものか。
潜入は簡単でも侵入は…。がんばれ、オーエス。

「……あの方に頼ろう」

眠っていないのと、忘れていなければ…。
透は首にかけていたネックレスをそっと外し、そのペンダントトップになっている石のうちのひとつを抜いた。そして、それを「ていやっ!」と学園の中のほうに投げ込んだ。
しばらくすると…あからさまに投げ込んだ部分にぽっかり穴が開いているのが見えた。
……どうやら作戦は成功したようである。

(あ…でもこの方法つかったら私が学園に来たこと知らせることになっちゃうか…)

クスリ…

(……)

今、失笑が聞こえた気がするけど気にせずガンガンいこーぜ☆←やけっぱち
と、その前に、まずは投げた石を回収だ。
なくしたと知ったら、あの方は…あぁ、怖い。




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