マリオネットとワルツを
□作品番号Op.15
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じーちゃん、アリス学園に来てから、初めて雪が降りました。
その日は外に出てみんなで雪合戦したりして遊んだあと、みんなで雪人形を作ってペンギーのお別れ会をしました。
「もう一度ペンギーを作り直さないの?」という誰かの問いに、蛍は
「そんな事をしても私達と一緒に過ごしたあの子が戻ってくるわけじゃないから」と、静かに言いました。
じーちゃん、アリス学園はすっかり冬景色。
今日は12月24日のアリス学園主催クリスマスパーティーのための買い物をしに、みんなでクリスマス市へやってきました!
「わ――!キレ――っっ!」
「すごーい!」
「蜜柑ちゃんはしゃぎすぎ…」
くす、と蜜柑の様子を見て笑う孜。
「すごいすごーいっっ!セントラルタウン!!前来た時と全然カンジが違うー!!クリスマス全開ーっっ」
ふんぎゃー!
蜜柑ちゃんもテンション全開だねー。
「それにしても今日は日曜日ってこともあって人が沢山いるねー」
「学園の人間ほとんどが来てたりしてー。あ、岬先生だー」
「あーパシりに使われてるー」
蛍さまが病み上がりを理由に足を手に入れてるゾ。
人混み大変だもんねーHAHAHA。
「おー!チビーズー」
「あー!!翼先輩みっけー!美咲先輩、メガネ先輩たちもー」
「おっつー」
「よ、孜」
「あっ!殿先輩もい…むぐぐ…っ」
「はいはい蜜柑ちゃんあっちいこーなー。楽しいのいっぱいあるぞー」
くるっと回れ右。
…殿内君、デート中(しかも年上美女と)かぁ。
うん、蜜柑ちゃん汚されるから避難しなくちゃ。
「てゆーか、殿ってとっかえひっかえなんだねー。生徒沢山いんのに…堂々と」
「だよな〜二股中の看護婦さんらしいぜー」
「美咲先輩、女としてあーゆうのはどう思うのー?」
「死に晒せ」
切り口がキレイなバッサリ具合だったぜ。
「翼先輩も今日はクリスマスのプレゼント選びに来たの?」
「おう」
あ、委員長蜜柑ちゃんと腕組んで照れてる!!俺もその横行って良いかな!?(←殿を見たので浄化したい)
「何買うか決めた?」
「ま、これからってとこだな」
「えへへーウチもー」
「翼、何飲んでんの?というかデートなの?(ニヤニヤ」
「バーカ、孜。翼は荷物持ちだよ。たまに穴場知ってて便利だからさー」
あ、蜜柑ちゃん翼のホットぶどう飲んでる。
「……」
「報われないね(笑」
…ごめん、翼。寒くしちゃったかも。
「おーや、蜜柑ちゃん達v君達も今日はプレゼント選び?」
「鳴海先生ーvルカぴょん、パーマ!やほー」
「ナル…その格好は…」
「孜君v似合ってるでしょう?^^」
「ま、ね…なんかビジュ系みたい」
「フフv」
「あーっ、2人共もうプレゼント買ってるーはやっ」
「だから何よ」
ツンツンせんでもえーのにパーマ…。
「やー何買ったん何買ったん?みしてーv」
いつの間にか蜜柑ちゃんの後ろに心読みとキツネ目。
「うっさいわねぇ、言うわけないでしょバカ三匹に!」
あ、ウサギンも冬仕様だー。可愛い。
「大体あたし達は今から棗君のプレゼント選びでそれどころじゃないのよ。ねっ、ルカ君v」
…え。
「「棗の誕生日プレゼント!?」」
「棗って誕生日やったん!?12月」
「うっそ、マジで…?」
蜜柑ちゃんと孜が驚く。しーっ!しずかにしてよっっ!とパーマ。
「棗の誕生日は11月27日なんでもうすぎちゃったけど…いろいろあって何もお祝い出来ないまま日にち過ぎちゃったんだけど、せめて何かプレゼントをと思って…」
「そっか…」
大好きな人の誕生日は忘れたりできひんもんな……。
「…ウチも何だかんだで棗にはお世話になったし、何かあげよっかな」
「あーらビンボー人のくせにムリしちゃって」
うっさいなーパーマはー!
あんたこそマネしないでよ。
マネしたる〜。
ぼくも棗君にはお世話になったし…。
よーし何にしよっかな?
オレもー!
「…//」
ルカが、棗のために、プレゼント選びを開始しようとするB組メンバーに頬を染めた。
「(コソッ)杏樹っ、ウチどないしよっ!」
「?あげるんでしょう?」
慌てて杏樹の袖を引く透。
「そやけど!11年もすっぽかした叔母としてっ!」
孜じゃなくて、透が。
「なるほどv」
「それじゃなくても色々出来てないのに!」
透が出来たことと言えば、日向さんに手紙を(2回)渡したことだけ。
どんっ
「わーんっ!孜君、鳴海先生ーっ!」
蜜柑ちゃんが泣きついてきた。
「なっ、何?」
…何でも「蜜柑人形」をボロクソに言われたらしい。
それでルカぴょんに友達のくれるものなら何でも嬉しいよね?と聞いて…。
(ルカぴょん可愛い…私も見守る会&ちょっぴりつつく会に入ってます//)
何でも嬉しいよ。って言えたら良いのにネ。
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