マリオネットとワルツを

□作品番号Op.10
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『蜜柑ちゃん信頼できる仲間を沢山作るんだ。それはきっとこの先何よりも君の力になる』

チチ…チ…
シングルになってから1週間目の朝です。

「くあー」

おはようじーちゃん。リッパなアリスに1歩近づいた蜜柑です。今日も元気です。

ここが立派なアリスに近づいたウチの新しい部屋です☆
6畳1人部屋(以前は屋根裏部屋…)

そしてこれが立派なアリスに近づいたウチの新しい朝食です。
ロールパンと目玉焼き・ウインナー、サラダにスープ(以前はごはん、のり、漬け物、味噌汁だけ)

そしてこれが立派なアリスに近づいたウチの新しいおこづかい(3千円。以前は500円)

他ジャンルのナッポーの笑い方で蜜柑はシングルになった喜びを報告していた。

まぁ…

「………すこぶるウザイわねあいつ。毎日毎日あの調子…」

「シングル風情が何自慢げに。バカじゃないの」

「バカなんだから仕方ないよ。他に自慢できる事ないんだよ」

と、大分余韻に浸っているようで冷ややかな目もちらほら。

毛利レオの日向棗誘拐及び初等部生徒2名脱走事件後体調を崩した蜜柑は1週間の大事をとって今日が久々の登校日。

というわけで学園はあっという間に文化祭直前モードです☆

「おはよーっ」

「あっ蜜柑ちゃんだ!!もう学校出てこれたんだねーっっ。心配したよー」

クラスの中にはいると、みんな蜜柑の周りをかこんで引っ張りだこ状態。
事件なんかめったに起きない学園での出来事は関心を集めているようでそのまま流れで独演会へ。勿論、蛍が聴料をとろうとしてます。

「そこで私が機転を利かせて云々…」

カチャ…

「ルカ(ぴょん/君)」

ザ…

「孜くん!」

「棗さんっ!」

蜜柑の時より大きな輪。
さて、どうしてオレ・孜がラブリーエンジェルルカぴょんと甥っ子棗と一緒に登校したかと言うと遡ること30分前…


 
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