願いを流れ星に込めて
□星二十八夜
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ってなことで、特力教室にて。
「かなめ!?お前今日退院だったの!?」
なんだよ、言えよー。迎えにいったのに!というのは翼先輩で。
駆け寄ってきたメガネ君を抑えながら、蜜柑に全員友達だといったかなめ先輩でしたとさ。
「あれ、チビ、いたんか」
ということで。
「退院っていってもいつも通り形ばかりの一週間の仮退院だし、それにいきなり現れてみんなを驚かせたかったから^^」
「ほらチビ。前に言ってたよな。親友に『人形を作るとその人形に魂を宿らせるアリス』の持ち主がいるって。それがこいつ」
「フフ、翼たちからいろいろきいてるよ、佐倉さん。よろしくね」
お菓子を食べているぬいぐるみに囲まれているかなめ先輩を見、蜜柑は思った。
(っていうことは…)
ずんっ 北の森
ずんっ ベアの小屋
ずんっ 斧と薪を持って目を光らせたベア
蜜柑がムンクの叫びのような顔をした。
「ベア!」
かなめ先輩が呼ぶ、と、ベアがプラスチックアイをきらきらと輝かせた。
そして…、走ったと思ったら!
「ベアー!!」
ガシッ
「!!」
蜜柑が信じられない、という顔をした。
「アハハハ、ベア!くすぐったい!くすぐったいってば!もー…」
すーりすり。ラ〜ヴ〜
ウフフ、アハハ。と、完全に二人の世界を構築する二人。に、対して、
ぎゃーーーーー!!!!
後ろのギャラリーいつの間に。
そんなこんなで今までのことをちくりまくりました。
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