願いを流れ星に込めて

□星二十七夜
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「よく吼えるね。弱く見えるよ?でもさー、本当、君って強情だね。僕の『アリス』で気を失って目を覚ますなんて。他の子達はまだだって言うのに」

「五月蝿い!さっさと仲間を解放しなさい!」

パンッッ

「っ…」

「こいつレオさんになんて口を聞くんだ!」

頬を思い切りたたかれた。あぁ、あのとき、捕まえ切れなかった下っ端の一人…。

「はんっ!そのレオさんが私に話があるそうなんだけど?」

「こいつ……」

安い挑発に乗って、千悠に蹴りが数発入った。これじゃ集団リンチもいいとこなんですけど。

(誰だよ…こんな危険極まりない、しかも不確定な任務入れたの…)

ちゃんと裏取れっての!3日前、アリス祭直後に移動し始めて、車を飛ばして、入念な創作計画を立てたのにもかかわらず結果がこれ。

(あいつらの言ってることが正しいなら、私がペルソナに連絡とって応援よこしてもらうか。アリスで死ぬの覚悟で突っ込んでもらわなきゃな〜)

ふっふっふ。私をこんな目に合わせたんだから、そのくらいは当然ですよねー!?

「『やめろ』僕は、こいつと話がしたいだけだからさ♪ま、お前も『力を抜け!』」

くてん……
いつの間にか制御ピアスをはずしていた怜生が部下に命じると、ぴたっ、とそいつの動きが止まった。
…千悠の力も抜けて…また床に突っ伏した。

「……何が目的なの?わざわざ、私だけ別にして」

「『何でだと思う?』」

怜生の顔が近くまでやってきた。
うーん…ハリウッドスターだけあって肌がきれい。羨ましい。

ちゅっ♡

ほっぺたに何やら温かい感触があった気がする…。

(なにやら、マシュマロのように柔らかかったマロ〜…)

「って、私、現実逃避している場合じゃないマロ!」

「(マロ…?)気に入っちゃった、君♪」

…はぁ?!

「僕は手に入れたいものは必ず手に入れないときがすまない主義でね」

…嫌な予感がひしひしと感じるんですけれど。
嗚呼、ペルソナー、早く気が付けー!送り出してからかなり時間が経ってるでしょ!!
4人も居なくなったら分かるでしょうにー!!

「だから、大人しく組織入りしてね♪」

「NO〜〜〜!」

口の自由は利くけどね、体の自由は利かないんだってばよーぅ!



 
 
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