願いを流れ星に込めて
□星二十二夜
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「蛍ちゃん…ホント、蜜柑じゃないけど上の空だよー?なんかあった?」
「…いいえ。別に、なんでもないのよ、千悠。そういえば、あなた午前中にバカン砲買って行ったでしょう?」
「あぁ。蜜柑が煩かったからね(酷い)」
「今度、スペシャルバカン砲をプレゼントするわ」
おやまあ。
「ありがと」
本当に、どうしたのか。
千悠は心配になって心読みのアリスを使おうかと思い、腕輪を弄ろうとしたが、すぐに思い直し、止めた。
(…蛍ちゃんには蛍ちゃんの自己がある、か)
「み…蜜柑ちゃんっっ、そういえばおなかすいてない?蛍ちゃんも東海林さんも…」
蜜柑に追い詰められていたいいんちょーがどうにかこうにか逃げ切る為に出したのは昼食のお誘い。
「あ、そういえば…」
ぐぅ〜…と、なるのは蜜柑のお腹。どうやら、お化け屋敷のときに棗と争ったみたいで。お腹がタイミングよくなった。
「ぼ…僕お薦めのお店知ってるからそこに行かない?アトラクションはその後に…「透明人間レストラン&小人の喫茶」ってとこなんだけど。アトラクションはそのあとに…」
「うん、うん、喫茶店なら色々ありそうだしねぇ。流石飛田くん」
蜜柑を操るのがうまいな〜
「おなかペコペ…」
ドガガガぎぎぎぎぎぎーーーーー!!!!!!
キャーーーッッ
「「「「!?」」」」
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