願いを流れ星に込めて
□星二十一夜
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「(ルカが)ど〜してもというから潜在系に来てやったのに寄り道できる身分かてめーは……」
「あうぅ〜〜スミマセン」
「そうね、私も奴隷(ムカッ)の身分だし?棗様(強調)の願いをあと2つ叶えなきゃならないし〜」
蜜柑と一緒に駆け出そうとしたのはフリだけで、千悠はルカのもつマップを見ていた。
「え、千悠ちゃん、もう一個叶えたん?」
自分が知らぬ間に!と言った顔で蜜柑はぱぁっと顔を輝かせた。
「何々〜!?」
「つまらないことなんだけどねー。棗がケーキ食べたあとに○○○が…」
ガシィッッッ
「千悠…てめぇもわかってねーよーだな」
ゴゴゴゴゴゴ…と、どす黒いオーラが棗の背後に!!その手には…怪しい小瓶…っ!?コケコッコもイヤだけどそれ以上に危ない物を持ってると見て間違いない。
「い、イヤダナァ、ナツメサマ。ワタシハナニモイッテマセンヨ」
一悶着したところで、流架がマップを持ちながら先頭に立って委員長のお化け屋敷を探すことに。そして…。
「あれじゃないか、お化け屋敷」
マップを持ったルカが指差した先に…
「おおっ」
上空で雷が鳴っているところを見ると、ジンジンも関わってるのかな〜なんて思った千悠だったとか。
しっかし、これは…本格的過ぎないだろうか。
出口からでてくる人は…
うわーん、怖かったよ。もーやだー。足がガクガク…血がドゥバー。生首が〜も〜夢にみちゃうくらい怖いやんけ〜。
とか、なんとか言って顔を真っ青にしていた。
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