願いを流れ星に込めて
□星二十夜
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ルカ日記
佐倉と千悠を一週間、3つの願いを叶えるまでの間の奴隷にした棗は、
「(コイツはともかく)千悠ならどこででも役に立つしな」
と言って、文化祭中お付き人としてひきずりまわす事にしたらしいんだけど、
「蜜柑も奴隷だもん〜TT」
と言って、佐倉も引き回すことにしたらしいんだけど、
「今日は午後から蛍と委員長とのお買い物の約束をしてるんですーーーっっ」
ちょっと…(かなり)哀れ(可哀想)になったので、つい…
「棗…今日だけ午後は二人とも自由にしてあげたら?」
というわけで――
文化祭2日目模擬店祭、午前中このメンツ(4人)でまずは技術系探索です。
「うっわー!すっごーい、技術系!!体質系&特力系とは規模が大違い!!活気がっっ!人や物や建物がいっぱーいっっ、町みたーい!!」
「そうなんだよねー、持ち前の技術力で町一つできちゃって。てか、蜜柑リアクション多すぎ」
岬先生と園芸部員によるボタニカル・パークを通り、怪談柳を目撃し、マシンガンひまわりに腕をふって、歩く大根たちの「シチュー音頭」を見て、蜜柑が目を輝かせた頃にはもうとき既に遅し。
口に放り込まれたビスケットを飲み込むと、
「コ…こけーー?!(ウチのくちびるがーーっっ)」
「奴隷の身分忘れてハシャいでんじゃねーよ、ボケ」
「蜜柑―!!棗、その手に持ってるのって…」
説明しよう。
コケコッコビスケットはカルシウムたっぷり玉子味のビスケット。キャッチコピーはうるさいアイツに食べさせちゃえ!効果としては、1つ食べると1分間唇がくちばしに変身。その間、ニワトリ語しかはなせないというアイテムなのだ!
その後、ビスケットを恐れた佐倉は大人しくなりました。
可哀想かなと思ったけど棗の機嫌が悪くなるよりはマシかな、と思うことにしました…。(Byルカ日記)
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