願いを流れ星に込めて

□星十九夜
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「あ――いたいた、ルカ君」

「棗っ…達、どうしてここに…」

「……」

じーー、と見られたのは流架のうさ耳は無言で引っ張られた。

「キャーーーッ♡棗君♡♡なぜここへ!?」

抱きつきにいったスミレは整理券をばら撒けた。
棗には避けられた。

「おい、あれ棗じゃん」

中等部の外野が棗に騒ぎ出す。
棗が静かに舌打ちした。

「えっ、棗!?」

「あっホンマやー!棗がきとるーっっ!!」

「こら、蜜柑!セットが壊れる!」

ひょいっ、とセットを飛び越えて、迷路からやってきたのは千悠と蜜柑の2人。
ってか、いいのか、サボってて。

「何々ー!?みんなでウチらんとこ遊びに来てくれたん!?」

「……何だそのかっこ」

「フフン、似合うやろ」

ぐにっ、ぐいっ

「胸どこだよ」

え、ちょっ、蜜柑!?棗!?
ぐにっ、もみっ

「千悠はBくらいか」

ドゴーーン……蜜柑火山と千悠火山が両方噴火しているのでしばらくお待ちください。

「ばかばかばかぁぁぁあ!!!」

千悠がドバカン砲を、蜜柑がタコスミ弾を棗に向けた。

「こーら!チビども何サボってんだー、働けー。……あれ?棗じゃん」

「「翼先輩っっ」」

ナニカの叫びと、二人が抱きついて棗を指差す。

「あー…何かあったわけね」

千悠が抱っこされ、蜜柑も腰の辺りを離さない。

「何?ウチのRPGためしにきてくれたのか?」

……。ギン…棗が睨んだ。

(ん!?何だ?今の…)

ぎゅう〜…と翼が千悠を抱きしめるとルカと棗が一斉に振り返った。

(おお////おもしれー…そういうことね)

翼にとってそれは、お嫁に行けない〜とか、あとで殺してやる〜とか、悲痛な叫びよりも楽しかった。結局。
棗もRPG参加になったのであった。
ぴっとり翼に抱きつく千悠と蜜柑を見て、

(俺が勝ったら、てめえ速攻奴隷にしてやっからな。ベタベタしてんじゃねえぞ、コラ)

と、背中が語っていたとのことだった。

「ではスタート!」

棗がゆっくりスタートした。



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