願いを流れ星に込めて
□星十六夜
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「玲生さん、アリス学園関係者らしき人物2名が校門をでたあたりからずっとこの車を追ってるんですが」
「んーー……」
「この発信マークは…多分生徒です。……どうしますか?」
玲生の右横には扇いでいる部下、左横には眠っている千悠。
「………」
「みつけたわ、あの車よ!だめだわ…流石に…人間の足で車に追いつくのはかなりキツかったわね…」
(犬の足…)
蜜柑は蛍からもらった「筋肉活性湿布」を貼っていた。路地の方からショートカットをして見つけた車。見つけたらもう、こっちのものかと思ったのだけれど、かなり筋肉がやられてきているようで…。
「……何よ、その目。私のアリスがそんなにおかしい!?」
「う…うんにゃ、別に……っ。なぁ、それよりあんたお金持ってへんの?」
「持ってきてないわよ…」
「じゃあそこらへんの人にお金借りるとか……ヒッチハイクで車追ってもらうとかさー」
「ダメよ!…たくっ、今はともかくあの車を見失わない様にするしかないのよっ、先生達に一刻に早く、ここにきてもらって棗君と千悠様を…」
(そういえばさっきから随分たってるのに先生達が私たちを捕まえにくる気配すらない…。どうしたのかしら……)
キキキキキキッッ!!
「「!!」」
二人の身分証明証が落ちた。
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