願いを流れ星に込めて
□星十五夜
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「……」
(…別に心配ってわけじゃないもん。あいつが弱るなんてめずらしいしちょっと様子見に…)
棗の病室を聞いていた蜜柑は、こそこそ四つんばいで進んでいて、ばったりパーマと会ったのであった。
「「あーーーー!!」」
「何だ!?今何かすごい声…子供の痛いよ声か!?」
「ちょっとあんたっ、何す…大体なんでこんな所にあんたが…」
パーマを必死で押さえつけた蜜柑は、カメラとサイン帳を見つけて、一緒にレオを探すことになったのである。(なんでやねん)
「…何でカメラとサイン帳持ってんの?お見舞い行くとかゆうてたくせに…」
「る…流架君はさっき帰っちゃったから。私はちょっと棗君と離れ難くて病院内を散策してただけよ」
「ふぅ〜〜ん、じゃ、棗の病室にいたらええんちゃうの?」
てくてく、歩いても、二人だと怪しまれなかった。
「な…棗君が眠たそうだったし、千悠様は棗君の横で眠ってたし、悪いと思って部屋をでたのよっ」
もう一回、ふぅ〜〜ん、という蜜柑。完全にパーマはレオに会いに来たんや。と思っていた。(実際その通り)
「わっ!何す…」
「……信じらんない…」
「は!?」
パーマに押されてむかっときた蜜柑。
「今、棗君の部屋に…レオが入ってった……」
その頃の蛍さんは思わぬナンパでレオ捜し難航足踏み中であったとか。
話は蜜柑たちに戻るが、棗の部屋の前にはボディーガードが立っていた。だから、レオが中に入っているのはあたり、らしいのだけれど…。蜜柑は制服に着替えなおし、二人で窓から棗の部屋を覗くことにした。
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