願いを流れ星に込めて
□星十二夜
1ページ/5ページ
秋です。秋といえば遠足、運動会文化祭etc…学校行事に事欠きません☆
「でもアリス学園の生徒は学園敷地内から出てはいけないから遠足はないわよ(修学旅行もね)」
ランランラン♪と楽しそうだな〜と上機嫌の蜜柑に、サツマイモを食べながら蛍が来びしく指摘した。
その代わりアリス本領発揮の文化祭、体育祭はとても盛り上がるアリス学園の2大イベントなのです!
でも…クラスがはしゃぐ中、日向棗・乃木流架の気分は下がっていた…。なぜなら…
「えー…今日も千悠ちゃんお休みなん?!…色々アリス祭のこと聞こうと思てたのに…残念や…」
B組ボス格で、彼らの親友(悪友とも言う)の東海林千悠が体調不良で休んでいたからだった。
「…棗、千悠大丈夫かな…」
ドッヂボールのあたりからイライラしていたけど…。
『棗は行って!』
(…あの後、千悠は任務に行った…)
それに、あれは何だったのか。聞きたいこととか、説教したいこととか…色々あるのに、
「(あの野郎…オレすら部屋に入れないたぁ…どういうことだ)……」
そう考えてくると段々むかっ腹が立ってきた。
「特力系なんかさしてとりえもない不人気No.1クラスだよ。ま、変人・落ちこぼれの寄せ集めクラスだし当然の結果だがな」
(今日はぜってー話す)
「お前あん時のイヤミワカメ頭―っっ」
「先輩に向かって「お前」とはなんだ」
ガタッ…カランカラン
棗が皿を蹴落とした。
「棗…いたのかこいつ…。…フンッ、ああ忘れるとこだった。不人気どころか特力系の下には文化祭にエントリーすらしてもらえない「危険能力」クラスがあったんだっけ」
(…うっせー奴)
_