願いを流れ星に込めて
□星十夜
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「ルールは公式でアリスの使用は一切不可。使ったら側アウト。ウチが勝ったら金輪際いじめや先生いびりをやめろ!」
「うるせーパシリがずーずーしいっ!そっちこそ俺らに負けたらお前らチーム一生俺らの下僕だからな!!ねえ!棗さんっ」
やたら燃えてる蜜柑と取り巻き代表。
「…そーだな。それくらいのリスクしょってもらわねーとやる気でねーな…」
話題を振られた棗は漫画に意識がいっていて、ドッヂには全くやる気がない。
「んー…私は寝不足、パス。頑張ってねー…」
「そんなっ千悠様全員参加で…」
千悠がそういうとスミレが懸命に引きとめた。
「勿論みんながどっちのチームに入るかは個人の自由だ。どーする星なし」
くす、と笑ったスミレ。このクラスを2分割するんだとしたらそんなの決まってるようなものじゃないか。
「う…ウチ1人でもやるもんねっっ!」
「お――しっ!そのセリフ忘れんなっ!」
蜜柑、馬鹿。そんなこといったら…
「はいはい棗君チームに入りたい人はこっちでーす」
B組全員強制参加で蜜柑チームに入る人なんていなかった。
ゼロ…
がらんとしたコートは蜜柑の心の隙間を表していたようだった。
「み…蜜柑ちゃん。僕…蜜柑ちゃんチームに入るよ」
「い…委員長っっ!!」
うわーんっっ!さみしかったよーー!うれしいよーおーいおーい
「わ…私達も…」
かなり賭けだけど…といって棗チームから抜けてきたのは野乃子ちゃんとアンナちゃんと男の子。蜜柑は感涙を流して、えいえいおーっ!気合を入れた。そしてタルいので逃げる蛍をいもむし1号から引っ張り出した。
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