願いを流れ星に込めて
□星九夜
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「なーなー蛍は何系?」
「技術系」
「委員長は?」
「僕は「潜在能力系」」
「野乃子ちゃん達は?」
「あたしも「技術系」蛍ちゃんと同じ」「私も」
「…じゃルカぴょんは?」
ウサギンがたて看に「体質系」とかいて返答する。
土曜日。蜜柑は今、「能力別クラス」の仕組みについて悩んでいた。そこで鳴海先生がかっこつけながら説明することに。
「アリス学園には「能力別授業」ってのがあって能力のタイプを主に4つに組み分けしてそのクラスに属してそれぞれ能力の開発向上にあたるんだ」
「4つ?」
「うん、ま――正確に言うと5つなんだけどね♡大きくは。アリス学園は初・中・高合わせても生徒数は200程度だから行事なんかはほとんど合同でその際は大抵この「能力別クラス」対抗だったりするんだ。文化祭体育祭しかり。ほとんどの子は潜在能力系・技術系・体質系に振り分けられてその3つのクラスに当てはまらない子が特別能力系に振り分けられるってわけ」
分かりやすい説明なのに、蜜柑は頭抱えて悩んでいる。…バカだね。
「あらら。んじゃ簡単にそれぞれのクラスを説明すると―――
まずは「潜在能力系」学園で1番多いタイプの能力がコレ。一般的に知られてるメジャーな超能力は大体全てこのクラスだね。オーソドックスな能力者ばかりだからクラスの雰囲気も一番普通で真面目なクラスだよ。
次に「技術系」体質系と同じ割合で2番目に多いタイプの能力。
名前のまんま何かを作ったり研究したりでうまれる能力のクラスでもくもくと自分の作業に没頭するこが多いからクラス全体がオタクっぽいかな。わが道を行くというか…。
そして「体質系」ここは僕やルカ君みたいにフェロモンやあと体質に大きく関係するアリスのクラスなんだ。
他のクラス程研究とか鍛錬に重きを置かないというか、なごやかなクラスだよ。
最後に「特別能力系」略して「特力系」基本的にその3つのクラスに当てはまらない子を集めたクラスで、バラバラのタイプの能力が混在してるんだ。
最小クラス。クラスの性格としては破天荒というか変というか、まあ…」
「……みそっかす集めたみたいな扱いなんやねえ、特力系。ところで先生ウチは何系?」
わくわくしてる蜜柑。じーっとそれを見つめる3人(ナル、今井ちゃん、委員長)
「えっ何!?ウチもしかして「特力系」なん!?み…みそっかす―?!」
蜜柑の「無効化のアリス」が他の能力別クラスに当てはまることはない。そんなこんなで蜜柑は特力クラスに向かうのでした。
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