願いを流れ星に込めて

□星七夜
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『まあ―――この子ですかねっっ10歳にもなって「星なし」っちゅ―みっともない生徒いうんは。学校から連絡さきとりますよ。アタシも10年ここで勤めさせてもらっとるけどそんなおバカさん初めて見たぎゃーね』

どんっ、と現れたロボット。蜜柑がぽかんと口を開ける。

「ロボットや―――っっっ!!ホタルが作ったのか?!」

「初等部の寮母ロボットタカハシさんだよ」

委員長がかかさず説明し、蛍はあんなダサイのあたしじゃないわよ、と言った。ちなみに蜜柑。タカハシさんはアリスロボット技術者タカハシさんが作ったものだ。

『ホレ「星なし」用の部屋に案内するで。ぐずぐずせんとはよ来なっせー』

タカハシさん先導で蛍と委員長引き連れて蜜柑が案内されたのは…。

『何せ幼児クラス以外で「星なし」なんて初めてじゃからねえ。幼児は大部屋じゃけん』

ギシギシとなる階段を上ったその先、屋根裏部屋だった。

『今のとこシングル以下の空き部屋ゆうたらここしかなくてねえ。ま、スキに使って下さっせ。これでも掃除はしといたで』

屋根裏部屋だけに少しは広さがあるが、全体的に埃っぽく、あちこちにクモの巣が張っていて、鼠もいる。
あまりのボロさに蜜柑は絶句したが、まだまだこんな程度序の口だった。夕食時、さらに蜜柑は絶句した。




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