願いを流れ星に込めて

□星五夜
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「ルーカぴょん♡ほーら森の仲間たちがあいさつにきてまちゅよー」

ジャイアントピヨとの戯れを見られた上に(結局飼育係がきてルカのアリスは必要なかったというのもあるが、)蛍にメロメロ状態をカメラで撮られ、「バラされたくなかったら、ね?」と、道連れにされた流架はものすっごく不機嫌だった。

「おや?無視でちゅかー?ヒヨコん時とは大違い。差別でちゅかー?」

「…ルカぴょんなかなか売れ筋好評よ」

スタスタ、と歩き回るルカは先ほどから蜜柑と蛍に弄られっぱなし。
ルカぴょんバカぴょん、さっきのもっかいやってくれる〜(←蜜柑)ピヨピヨピー(←蛍)といった感じで。

ムカッ

「うるさいなあ先にすすむんだろっお前ら!」

「アハハハハハハー。やーい地がでた地がでた。あんたやっぱりわざとスカした態度とってるんやん。さっきまでのあんたみてたらなんか単純やしアホやし、到底ワルにはみえへんもん」

にっこり笑った蜜柑に流架は顔を紅くした。

「なっ勝手なこと…」

「何でそんな態度わざととんの?」

「……流架…」

棗が笑わないなら、俺だって笑わない。棗が苦しい時に俺1人で楽しい思いなんてしたくない…。

「もしかして棗がグレてるしあんたも足並あわせてるとか?」

「え…(ギクリ)」

「わっ図星!?なんかそれって友達ゆうより手下ってカンジ。そういやあいつクラス中の子いいように使ってたもんなー、サイテー」

「何も知らないくせして勝手なこと言うな!」「棗を悪く言うな!」

ルカと千悠が同時に叫んだ。

「…お前らなんかに欲しくもない力を持ってしまった棗の…棗の気持ちが分かってたまるもんか…」

「ご…ごめんなさい…」

蜜柑がしゅん、となった。



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