願いを流れ星に込めて

□星三十三夜
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「……さてと、まあ外壁ぬけるまでは簡単なわけよ。このマンホールで」

「てかチョロイじゃん。いいのか、これで、高等部」

しかし、魔の高等部がマンホール1つで抜けられると思ったら甘いのでありました。

「問題はここから…全力疾走で走るぞ」

「へ」

目の前の道には…石像石像(×エンドレス)

Σ
!?

「キャ〜〜〜〜〜」

「!?」

「だ、だれかぁ〜いやあ〜〜!不逞な輩があたくしのやわ肌を盗み見しようと」

「な…なんだあの石像…っ!動くわしゃべるわ

カッ

おわっっ!」

ビーム出すわ?!

「なんじゃありゃーっっ!」

とりあえず…

「走れっ!
ちょーどぬけ穴の出口の前が石(木)像造りのアリスの奴らが造った防犯用石像(試作品)置き場なんだよなー…」

「もっとマシな抜け道ねーのかよ!」

「ねーよ!」

外壁越えは手間かかるし警報がなるんだよ!
そういうわけらしいので、全力疾走頑張ります!

「おい侵入者か!?」

「中坊がミロのおばさんからかって遊んでんじゃねーの?今頃石像に追い返されてるよ」

ザッ
ビックリンゴにほふく前進
品種改良クレバー・スマート・パンダ(2足歩行)放し飼いを横目に…

「わーー…っ」

初等部と全然雰囲気の違う建物。

「こっから先、人とすれ違うだろうし堂々としてなるべく俯いて歩けよ」

…どっちだ

「こっから先は当然人も多いし、さっきまでと違って建物内は分かりやすくお前らに罠を知らせちゃくんねーから、気をつけろよ。無事穴をみつけたかったらごまかしきかねー目立つ行動は御法度だ」

「……はいっ!」

無事に、校舎内に入ります…。

「殿―」

「ん」

「ところで今俺達どこ向かってんだよ。あんたノートの場所の見当ついてねーて言ってたじゃん」

「ああ…新聞部」

「は…」

「あそこには学園ゴシップオタがいるからな。何かヒントつかめるかもしんねーし。まあ、ちょっとヘンピな場所にあるけどなー」

「…ふーん…。そうなんだ…」

じゃぁ、早く行きましょう。千悠はそういって真っ直ぐ進む。
途中セクハラしようとしてきた殿は笑って撃退してやった。

「な…棗…っ」

ん?か細い流架の声が聞こえる…。
と、思ったら、

「ば…っその道に入るな…!」

「え…」

!!
ぶわっっ!と、蜜柑と流架の体が宙に浮いた。

「おい、どっかのバカが、無重力スポットに入ったらしーぞ」「だれだろーあの2人…」

ちょっ、ちょっ…

「ぎゃーーっっ」

「いきなり目立ちまくりでしょっ!あの二人!特に蜜柑馬鹿っ!」

「騒ぐなチビっ暴れれば暴れるほど洗濯機みたいに回されるぞっ;」

もう回されてるがな。

「たすけて先輩――」

うわーん、怖いよーっっ

「殿っ」

「えーーい、もうっっ、1分以内に片付けろ、翼」

翼先輩の頭に殿の手が触れた。
ばっ、と翼先輩が…秘儀・荒業・影引っ張りを使った!

「「「「「Σ」」」」」

影を引っ張ると…

「…っ」「わっ、先輩すごい!」

その勢いで本体も引っ張られたまではいいんだけど…。

「あ…;」

「い…」

「う…」

「え…」

「「え…」」

ザワ…
飴をなめきっちゃった蜜柑。そして、ルカは無重力空間で飴おとしちゃった?!

「おい、こいつら初等部のガキじゃないのか?何でこいつらがこんな所に…」

ばれちゃったーー!!

「あ、逃げたぞっ!」

兎にも角にも、全力疾走逃げです!


   
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