マリオネットとワルツを
□作品番号Op.5
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(なんだかとっても怪しいよう、特力系…あっ、そういえば棗…あいつってば何系なんやろ…潜在なんとかかな?きくの忘れた…)
「なに考えてんの?蜜柑ちゃん」
「彼は危険能力系だよ」
心読み君がどっからともなく教えてくれた。
「…あー…棗ね…」
なんとなく蜜柑の顔でわかったというか…。
「「わぁっ」」
と思ったら棗とばったり出くわした。
「な…っ」「つめー…」
「そこにいるのか」
「「!」」
「…しゃべるな。少しでも騒いだらお前ら殺すぞ」
棗が器用に両腕で蜜柑と孜の口をふさいだ。
「棗、いるなら大人しく返事するんだ。棗」
(誰…?)
「…」
足音が遠のいた。
(……覚えがない……な、新参者か?)
「ぶはーーーっ!な…なんやねんお前っっ人にいきなり掴みかかって…ふざけんな!アホボケッ」
「まーまー、蜜柑ちゃん。だれかいたようだし…?棗には棗の考えがあるんじゃあ…」
「とはゆーても!苦しくて死ぬかと思たわ!無視かコラーーっっ」
蜜柑がちゃぶ台をひっくり返す。
「おいアレ棗じゃん。女といちゃついて堂々と授業サボリか?幹部生はいい身分だな」
「あれ?こいつもしかして例の星なし?」
「…何こいつら(どーしてオレには触れてこないんだ?)」
そこかよ!
制服が違うから、中等部。ぞろぞろ連なって初等部にむかっているから…技術系かな?
(めんどくせーのにつかまったじゃん)
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